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高級スプーン似の部屋


[114] 華やかなホラー
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

無色透明な
視界を求めて
まぶたを降ろしても
色彩は消えない

襲いくる
暗闇の波長

瞬く間に
際限なく拡がって
視界の隅々までを
覆った

色鮮やかな風景より
外へ
飛び出せない可能性に
思わず
目を瞑ろうとしたら
先刻、閉じていた

戦慄くまぶた
どうやら
俺は疲れている

生きる
それは
ひたすらに怖いだけの

2008/08/06 (Wed)

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