無色透明な視界を求めてまぶたを降ろしても色彩は消えない襲いくる暗闇の波長瞬く間に際限なく拡がって視界の隅々までを覆った色鮮やかな風景より外へ飛び出せない可能性に思わず目を瞑ろうとしたら先刻、閉じていた戦慄くまぶたどうやら俺は疲れている生きるそれはひたすらに怖いだけの
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