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高級スプーン似の部屋


[121] ぴよぴよ
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

自転車をひとり
残して
酔いが回った彼は
眠ることを
決意したのかなと
妄測
 
植え込みに
飲み込まれている
彼を見て
これが私の
アイデンティティ
なんて
思ってしまう彼女は
永遠の十四歳で
 
命や人生を
何かに
比喩ってしまうのさ
 
現実に相対すると
かなり弱い
部屋に
独りでいる時だけ
強がり
なんてね
 
必死の抵抗を見せる
日記を公開
回りくどい
SOS
 
だけど
同情するなとか
言っちゃう辺りが
困っちゃう
 
その様は
 
にわとりが先か
たまごが先か
相手にされない
ひなのよう
 
ささやかな不幸を
もっと
楽しめないの?
 
それができたら
私の辞書から
無理もムラも
滅亡くなるって話!
 
 
午前三時を経過して
 
 
隣の人が
歩き出したから
私も
 
前を見たら
まだ赤で
 
ここまできたら

渡りきった
 
これが私の

2008/09/02 (Tue)

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