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高級スプーン似の部屋


[134] カリソメレオン
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

嘘をついても
すぐにわかる

いつだって
その顔見たら
わかっちゃう

あなたが今
何を
考えてるのかなんて
全部
お見通しなんだから

反省してたんでしょ
昨日のこと
私に怒鳴ったことを

悪いって
思ったら
ちゃんと謝ること
わかった?
それなら早く
謝って
ね?


きみの信じる
ぼくを
ぼくは
ぼくじゃないような
気がしてる

ぼくの顔を見て
わかったような
気がしてるけど
それは
ぼくじゃないよ
たぶん
本当のぼくは
きみのいない時にだけ
こっそり顔を出している

隠し事ばかり
秘密にしてばかり
知らないことすら
知らないだろう
きみの隣にいる
ぼくに
裏側があること

光が当たらず
いつも暗い
そんな場所に
降り立って
きみから見えない
位置で
ぼくが何をしているか
考える術すら
持たないだろう


嘘をついても
すぐにわかる

いつだって
その顔見たら
わかっちゃう

あなたが今
何を
考えてるのかなんて
全部
お見通しなんだから

反省してたんでしょ
昨日のこと
私に怒鳴ったことを

悪いって
思ったら
ちゃんと謝ること
わかった?
それなら早く
謝って
ね?

小さな声で
ごめんって言う
ただそれだけで

この幸せが
偽りだとしても
仮初めの僕には
手放せない

きみが消えたら
光はなくなり
いつも暗い
場所しかなくなり
ぼくはダメになる
たぶん

裏側でひとり
ごめんって言う
ただそれだけで
進展なしの
変化なし

もう長くない
だとしても

本当のぼくは
きみのいない時にだけ
こっそり顔を出している

2008/11/14 (Fri)

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