詩人:高級スプーン似 | [投票][編集] |
カチカチカチカチカチかtけータイは、きみから切なさや距離を拭い、新たな切なさや距離を植えつけていく。
活字に変わり、絵文字・顔文字に変わり、色彩豊かな背景をデコレーション。
てのひら、ポスト、手紙を受け取り、開く便箋。
丸みを帯びた猫のしっぽのような文字はおくびにも出さない、なんて少し寂しく遠く感じた。
面影をよこせ。
行間から手繰り寄せて、今すぐにでも抱きしめたいよ(´;ω;`)とか打ってみる。
思わず削除。
食べたら紙より無機質で、きみとの縁も切れてしまいそうな不安定な媒体。
あの頃とそう変わらない程に、大きく変わってしまったんだ。
繋がり、束縛、孤独に空虚に喪失感。
ひんやりとした最先端に、なんて返そうかと温もりを与えては消してを繰り返し……。
離ればなれ。
二人は過ぎてゆく。
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