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高級スプーン似の部屋


[186] 慣れの果て
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

新しい者が
必要なくなって
形状記憶の箱庭を胸に
眠る

懐柔した怪獣を街にやり
破壊と再生を繰り返す
砂時計をひっくり返す
まばゆいピンクは
さらさらと
平和な世界をぶり返す

もう逃げなくていい
ここにいれば安心さ
要らない者は
誰もいない
何も考えなくていい
備え付けの安心を胸に
眠れ

大丈夫

大丈夫

大丈夫

ここまで来れば
大丈夫

揺りかごから墓場まで
母なる海に身を寄せて
還らぬ人に

わたしを消して
おやすみなさい

2009/12/11 (Fri)

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