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高級スプーン似の部屋


[196] 朗らかに光る
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

傾けなければ
聞こえなかった
受動的な銃声に
鼓膜を破られ
意気消沈

目線を合わせず本体は
それ見たことかと
抜け出てく
爽やかな横顔で
軽やかなステップを踏み
足早に左折
僕はもぬけの殻になる

ささくれ立った親指を
無差別な眉間に向け
逆剥けを引いた

息を殺して
朗らかに光る

あとは待つだけ

2010/01/14 (Thu)

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