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高級スプーン似の部屋


[291] 持ち運ばれる私の死体
詩人:高級スプーン似 [投票][得票][編集]

せせらぎが聞こえない

虹もセピアもモノクロも

どんな色をしているのか

さっぱりで

秋の心と哀しい汽笛

漂う匂いに透かされて

いったいどんな姿勢で

揺られているのか

それさえも


片側だけでは

大きくはならない

振り子の心

ごめんね

伝わっているのかも

確かめられなくて


明かり先

靡かぬアカシア

影にして

震えてなければ

いいけれど

2011/01/31 (Mon)

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