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高級スプーン似の部屋


[296] しにんのへや
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

喉から出た手
掴んで
お前を引っ張り出して
その目に映る
中心人物
観れたらさ
鏡ですら見逃した
醜悪に
気付き傷付き
築きキツツキ
死ねるかな

そんな度胸は
ないのでしょう
やらなくたって
わかるでしょう
お前でなくても
この眼で暴ける
羞恥の事実
一刀show!

夢があるだの
未来に想いを馳せては
これまでの人生で
たったの一度も
努力をしたことがない
本気を出したことも
死ぬ気で
死に物狂ったことも
ない

いつも別の何かに
置き換えて何かを
遠回しに
ごちゃごちゃと
めちゃくちゃに
表現するけれど
結果
意味不明になるけれど

何よりも
わけがわからないのは
他の何かに
喩えられない何か
とても身近な
というか
そのものズバリの

それは
唯一といってもいい
言葉にできない
それは

掴まれる前に
喉から手を引っ込める
ことはおろか
喉から手も足も出せない
おくびにも出せない
欠片も勇気のない
それが

この目には映らない
すみっこの






kikaku2011al

2011/02/22 (Tue)

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