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高級スプーン似の部屋


[336] 転がる岩に目もくれず
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

実は
我が道にそれる方が
その場しのぎ的に
ラクな時もある
その後の行方を
知る者はいないが

定時に起きて
支度をして
定時に家を出て
定時に定所に着き
定時まで定事をして
定時になったら
家に帰ったり
付き合いで
どこかへ行ったり
家に帰らず
失踪したり

見えないレールに
乗っかって
決められた未知を行く
やがて
避けられない小石に
ぶつかって
今までやってきたことが
パー
ぐうの音も出ず
首チョッキン
そんな時もね
あるよ

脱線したら
戻ってこれない
だから
必死にしがみついて
ひかれたレールの
上を行く
誰かをひいても
自分を差しひいても
それでもなお

あなたのために
やりたいことがあるのなら
どこまでも走る

我が道じゃなくても
定められた道だとしても

走るよ

2011/06/05 (Sun)

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