詩人:高級スプーン似 | [投票][得票][編集] |
ミーティング中に
いきなり発狂する後輩
狐憑きかな
狐につままれ顔の上司
天気雨が頬に当たり
白昼夢から飛び起きる
まさかね
夢に生きる人よりも
絶望の淵に立つ
瞳の死んだ魚の方が
嘘みたいな事実を起こす
明るい未来を語れず
リアリストからも
白い目で見られ
ただ生きているだけで
笑われる
つまらない人間に
バリアフリーは皆無
助ける必要がないからね
あーあ
みんなと仲良く
出来たらなあ
あーあ
みんなと一緒の
感覚を持てたらなあ
きっと
人としての価値も
違っていたんだろうなあ
飛び降りたい
ここから今すぐ
今すぐここから
飛び降りたら
勇気を出して
差し伸べた手はまだ
宙ぶらりん
あの時
こっちを見た
きみの顔が
一生忘れられなくて
どれだけ中傷を受けても
空中に一歩
足を踏み出せないでいる
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