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高級スプーン似の部屋


[387] こっちを向いて
詩人:高級スプーン似 [投票][得票][編集]

四半世紀
投げ打って
帆布に絵筆を走らせる
油まみれの
キャンバスライフ

痩せこけた頬
友達のいない貴方
血管浮き出る白い細腕
見つめ合うのは
ふくよかなヴィーナス

好いねえ
一切を犠牲にして
一生苦しみ続ける行為
真正面から味わって
幸せそうな横顔見せんな

危絵の中で謳歌する春
丸みを帯びた背中に
抱く負の
鋭利な感情を
突き立てたくなる衝動
もう
耐えきれそうにないぞ



私の映らない瞳から今も
目が離せないでいる

2012/02/22 (Wed)

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