詩人:高級スプーン似 | [投票][得票][編集] |
嘘をついたら
大嫌いだと言われた
引けなくなって
大嫌いだと返した
あなたは泣いた
わたしも泣いた
どちらからでもなく
嘘だよって言った
言わなくてもわかってた
けど
あなたに嫌われるのが
怖くて泣いた
嘘だとわかって
また泣いた
抱き合って泣いた
それから
顔を見合わせて笑った
そんな展開を望んでた
嘘をついた
大嫌いと言われて
大嫌いと返した
引けなくなって
そのまんま
同窓会で
あなたに会った
あなたは笑った
だから
わたしも笑った
あなたは
忘れているのかな
覚えているのは
わたしだけなのかな
だから
嘘をついたこと
もう忘れることにした
帰り際
あなたに
やっぱりわたし
あなたが大嫌い
この大嘘つきめと
言われるまでは
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