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高級スプーン似の部屋


[491] 君と僕の軌跡と奇蹟
詩人:高級スプーン似 [投票][得票][編集]

弾けるしゃぼん玉のように
紐解く恋心
「あの人に出会いたい」
一心で綴る思いと
手繰り寄せる深緋色の糸

結局
あなたを前にして
「一緒に……」
その先は
夢の中でも言えなくて

「素直になりたい」
バスルームで
雨浴びて
リスカする度
壊れるココロ

迎えに来ない王子様
君はシャイボーイ
私はクレイジー
お姫様にはなれないの

血の気が失せて
モノクロの景色
冷えた身体
母の声がして
遠退く意識


(暗転する世界)


拝啓
転んでしまったあなたへ

僕の声は届かない
それでも
信じること
祈ることしか出来なくて
こうして
時間を見つけては
あなたの元へと足を運ぶ

欠片の心
拾い集めたその先には
眠り姫
もっと早くに
気付いていたなら

紙芝居のエンディング
目が眩むほど極彩色の
幸せの国で
めでたしめでたし
いつまでも
二人
暮らせたのかな

たとえば
インディゴブルーの
空の下
いいや
どんなに辛く悲しい
背景があったとしても
大丈夫

あなたに負けない位
僕もネガティブだから
問1.
マイナスとマイナス
掛け合わせれば?
ほらね
雨は上がるから

どんなに濡れても
「君となら快晴」

花咲くように目を覚ます
忘れた記憶がよみがえる
私の気持ちを読み返す
涙が出るよ
その瞬間
「こんにちは、お姫様」
滲んだ視界に映ったのは


(急転する世界)


病室の窓
ここからでも見える
公園の日溜まりで
話をしよう

君の髪が乾いたら
二人で行こうよ

差し出された手
それは
どんなに高価な
プレゼントよりも
小>大きい
彼からの
オクリモノでした






累計ランクの
上位タイトルを
参考にしました。
勝手にすみません。
お手数ですが
何かあれば
感想掲示板まで。

2013/12/19 (Thu)

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