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高級スプーン似の部屋


[501] 遠い陽炎
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

夏の終わりに
楽しかった日々を
懐かしむような気持ち
風は止み
凪いだ心は
とても穏やかではあるけれど
静寂の中
朧げな記憶に
後ろ髪を引かれて
何も手につかなくなる

誰に別れを
告げられたわけでもないのに
寂しい
ひんやりとした木陰に
閉じ込められて
このまま一生
物悲しさに
囚われてしまいそうな

ひとり
打ち拉がれる午後
煙がゆらぐ


2014/02/21 (Fri)

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