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高級スプーン似の部屋


[538] 1982年問題
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

大体煙草を吸う奴は
ハタチになる前に始めてる
職員室の死角にて
★★★★★★★の火を
押し付けられて
胸に開いた穴
いわゆる一子相伝ごっこ
校庭では
探偵と泥棒が走り回っていた
校門には猫の首
繋がりはブラウン管の内と外
孤独だったけど
愉しかったよね

麦茶を飲んでハイジャック
酔った勢いで
交差点に突っ込むぞ
ゴミ屑みたいに報道されて
センセーショナルにわらうんだ
「遠隔操作されてたの」ってね!

夕方観ていた新世紀は
14歳の僕には世紀末
シンジ君にも聖斗君にも
共感はしなかったけれど
なんか羨ましかったのかなあ

1999年も
2000年も大したことなくて
2045年まで
何をして生きればいいんだろうとか
ワンピースが完結しても
ドラゴンボールの人気は衰えてないのかなって
それくらいしか
無いわ

血は赤い
けど
視界は鮮明だけど
夜は暗いし
朝は起きたくないし
時間は止まらないし
繰り返すこともない
何色にも染まれないのに
透明でもなくて
いま自殺をすれば
何人かの人間が悲しむ程度に
何かを抱えて生きてきたようで
自分が自分じゃないみたい

逃げてもいいよって
悪者ばかりが聖者みたいに
優しくしてくれるから
愚者にとって
この世は牢獄
誰も殺していないのに
長い刑期を終えても
回復しない不景気
お金がない
希望がない
叶えたい夢も

言葉だけは14さい

大人は地獄だ
社会は極悪だ
出会い頭
沼そのものな女にハマり
ずぶずぶと
底のない底でもがく
今昔なく
この瞬間だけ切り取れば
間違いなく
ふわふわ
中二
浮くほど軽い



2015/06/12 (Fri)

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