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高級スプーン似の部屋


[80] 朝だよ
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

朝だよ
また朝が来たよ

窓を叩く陽の光
おはようを交わして
眠りにつくのが
私の日課

緩やかな坂道を
ゆっくりと
下っていくような幸せ
走る車の音を尻目に
ささやかな嘘
囁いた

どうして
見破れないかなあ
あと一歩から
もう三歩
踏み出した足を
当ててみて

おやすみ
またね
瞼の裏の白い世界
遠くへ遠くへ
消えていく

さようなら

2008/03/13 (Thu)

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