詩人:雪 螢 | [投票][編集] |
夏の日差しの中
僕は宇宙人になる
広い運河を泳ぎ
一匹の小魚になる
緑のトンネルを抜けると
小さな鳥になって
焚き火を眺めに
空を舞う蝶になる
クーラーの効いた部屋で僕は
地球人の祖母と二人きり
他愛のない会話を弾ませて
ゆっくりと流れる時間を楽しむ
そんな日々にも別れが来て
僕はまた宇宙に帰る
暑い日差しの中
僕は帰りの宇宙船を待ってる
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一人で泣いた
君が隣にいた事忘れてた
一人きりで泣いた
君を忘れていた
大事な事は
泣いた事じゃない
君を忘れていた事
それから
二人で泣いた
君も泣いてた
言葉が繋がらなかったから
僕らは話さなかった
それでも良いから
生きようと泣いた
一人で生きた
君が隣にいた
一人きりで生きた
君が隣にいた
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意味のないものなんかない
勘だけを頼りに歩くだけ
こんなに世界はものに溢れてる
だけど手に出来るものはほんの僅か
石っころさえ無駄に出来ない
無理なんだよ こんなに素敵なんだから
素直に心から笑える
それだけで素晴らしい
言葉に表せられない世の中なんだから
静かに耳を澄ましているだけでいい
いつの日か僕だけの歌が聞こえる
いつの日か僕だけの歌が
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どうしようもなく
心が冷たい夜には
君の声が聞きたくなる
触れられない距離が
とてももどかしい
夏の風が
涼しければ涼しいほど
体は冷えて
君の声が聞きたくなる
会いたくて会えなくて
夢の中まで君を探す
だから僕の心は
凍えて震えてしゃがみこんで
立ち止まったままなんだ
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真っ青なブルー
空写しながら
僕は自転車で君の元へ行く
お下がりの黒い自転車は
ギコギコ音がするけれど
この胸のドキドキよりは小さいんだ
そんな真っ青な空の下
君の元まであと数キロ
山茶花が眩しく
甘い密を吸いながら
僕は自転車で君の元へ行く
通りすがりにクラクション鳴らされて
口から心臓飛び出そうだったけど
君がちらついて思わず心臓飲み込んだ
そんな午後の真っ青な空の下
君の元に自転車走らせて
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軋んだ胸が
遺体くらい真っ青で
僕の足はじたばたするばかり
遠い空から星がチカリ
僕の胸もそしてチクリ
ココロが凍えていくのです
あぁ貴方に逢いたい
貴方に逢いたい
貴方に逢いたい
軋んだ胸は
きっと腐ってしまうでしょう
そうなってしまう前に
貴方に逢いたい
いつの日か
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夜行バスの中
僕は帽子を目深にかぶる
君と別れた涙を
放っておけないから
涙の温もりが頬を伝う
それだけで僕の心は張り裂けんばかり
追い掛けた夢のまだ遠く
その間に頑張っている君がいる
そしてまた笑顔で会えるように
僕はまた帽子を目深にかぶる
帰る時間を過ぎて
僕は夜行バスに揺られている
置き去りにしてきたのは
思い出なんかじゃなく
また君と出会うためのキス唇の感触を忘れない内にまた出会おう
追い掛ける夢はまだ遠く
挫けそうになるばかりの僕
けれどまた笑って出会えるように
僕はまた目深に帽子を
張り裂けんばかりのこの胸は
君と言う動力で動いてる
そしてまた笑顔で出会えるように
僕は頑張って生きていく
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起きる気とか。
やる気とか。
気力とか。
苛まれる理由が家族には全て「病弱」で片付いてしまう。
倒れるなら、前へ。
そうなれるよう。
立ち上がって進むなら、前へ。
誰か俺を起こしてくれ。
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回復力はたっぷり貯えてから
マジックポイントもたっぷり貯めてから
大ボスを倒すのは困難
こんなんのは嫌だ
嫌だけどそれじゃなきゃハッピー・エンドは来ない
来ないものに夢を託す
託すのを馬鹿にされても
馬鹿をみるまでやってみる
そうして王子さまは
お姫さまの下へ行きましたとさ
それで僕も、ハッピー・エンド
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進むんだ
僕は 前へ
進むんだ
僕は 先へ
改めて振り返る過去
僕が辿って来た道
決して自慢になれないけど
その道は確かに僕の背中を押す
進めと
僕は 前へ
進むんだ
僕は 先へ