詩人:スタマン | [投票][編集] |
胸がざわめく
嵐に怯える森のように
喉を渇きが襲う
砂漠の中立ち尽くしているかのように
いつだって側にいて
いつだって僕を見て
僕に触れて
静かな動きで近づいて
君がいない僕は
空っぽの椅子みたい
僕は君を愛してる
君を愛してる
君を愛してる
君だけを愛してる
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君はただ空を見て
君はただ茫然と
若い肉体はか細く
震えとともにある
君は今前を向き
顔を上げ歩き出す
鼓動激しい心臓を
己が手で押さえ込み
空高く舞い上がる
さあ僕は何をする
君をただ見上げるか
僕も今羽ばたこう
太陽を背にうけて
君が見ているのだから
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いくつもの光
栗色 檸檬色 橙 山吹色
光は一点から放射され
庭の一隅に集まった
日だまりは大人しく輝き
私を誘う
さあここへくるがいい
ただその身あるがままに
そのただ中で
両手を開き光を甘受する
暖かな世界
私は今その中にいる
重なり合う光の中に
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何もかもなぎ倒し
汽車は進む
厚い森を切り裂いて
深い海をひとっ飛び
街から街へひとっ飛び
頭の中をからっぽに
汽車はただ突き進む
誰も止められはしない
鋼鉄のビルディングも
ジェラルミンの盾も
世界で一番生意気な少年も
汽車は嫌われ者になりました
誰もが彼を愛さない
汽車はいいました
くたばりやがれ
明日なんてしらない
俺は今日も走るんだ
何もかもぶち壊して
俺は今日も走るんだ