詩人:†楓風† | [投票][編集] |
日々はずっと昔から続いてる
誰だって知っている
でもね毎日が進んでいるのに僕は同じところに立ったまま
人々が急ぎ足で僕の横を通り過ぎる中
僕は一歩も動けず立ちすくむ
知ってる人もついに見えなくなった
僕は取り残された
いつになれば周りに追い付けるのだろう
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テレビで桜と歌ってる
気が早いと思いつつ
何故か歌を口ずさむ
僕の桜は散っている
悟って歌を口ずさむ
青春なんてあったなと
そんな時代もあったなと
過去には誰も戻れない
だから過ぎた過去を歌うのさ
気が少しでも紛れればいいと
過去の桜はいつだって満開
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朝は憂鬱
夜も憂鬱
そういう時はロックンロール
聞き慣れたロックンロール
気になるあの子にフラれても
ロックンロールは変わらない
僕の手をとり一緒に歩く
ロックンロールされどロックンロール
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季節は変わるが
僕は昔から変わっていない
季節は変わるが
僕は昔から同じところに立ったまま
月日は流れる
必死で走り抜けた頃もあった
月日は流れる
周りの風景だけが変わる
必死の頃に喉元につかえた言葉は未だにつかえたまま
誰のせいでもない
だから心の在り方に困る
あと一歩でも進めるのであれば
それは僕にとってアポロが月に到着するよりも
コロンブスがアメリカ大陸へたどり着くことよりも
大きな一歩になるんだろうな
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そうそう上手くはいかないよ
だいたい願いは叶わないもんだし
だいたい想いは届かないもんだ
別にいいじゃん
そういうもんだって思ってたら
いつか叶って届いた時は跳び跳ねて喜べばいい
いつでも笑える訳じゃないから
そういう時に笑えればいい
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人には度々節目が訪れる
今まではパタパタ羽ばたいて
それではいけないと全力を尽くし羽根を広げる
不安を吹き飛ばすように羽根を全身全霊で羽ばたかせる
これでもかってくらいに
翼が千切れるんじゃないかってくらいに
他人は皆長くは続かないと言う
それでも羽ばたかないといけない
羽ばたくのをやめると不安に潰れてしまうから
全力で羽ばたく他に道はない
今は振り返らないでただ前に進むしかない
いつか…
ずっと先になるかもしれない
振り返るべき時がきたならば
懐かしきこの時を思い出すだろう
その時は羽根も休めよう
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小さい頃のキャラメル一つは高価だった
今ではキャラメル一つ買いもしない安価
成長なんて日々してるから仕方がない
成長と言えば聞こえはいいが実際は悪い方に進んでるのかもしれない
スーツ着て意識すら途絶えてしまいそうになる程摩耗してる
朦朧が僕を包み込んだ時
掃除のおばちゃんがキャラメル一つを僕に手渡した
僕はキャラメル一つに涙が出た
今となれば何百個と買えるキャラメル
おばちゃんからもらったキャラメルはだって何百と買える内の一つ
その中の一つだっておばちゃんからもらったキャラメルは世界に一つだと思った
成長が一瞬止まってくれた気がした
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空が青くなって
日も長くなって
暖かくもなって
自分も季節のように変われたらなって
思っているだけで全然出来なくて
空や太陽のように大きくなりたいと
広く生きたいと
そんな思いとは裏腹に僕はどんどん逆の方へ進んでいってしまって
気づいたらもう何も見えないや
もしも過去に戻れるならば
スタートラインまで戻ろう
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絶望お一つ下さいな
買えたら生きてる実感するのかな
幸せお一つ下さいな
買えたら素敵な世界になるのにな
衝撃お一つ下さいな
買えたら驚きという言葉自体がなくなるね
色々売ってたらいいのにな
割と不便な世界に
ほんのり色がついてるよ
その色わけてくださいな
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君が降ってくる
僕のいる街も水浸し
家もビルもみんな君色に染まる
川だって池だって君で溢れてる
こんなにも君が降っているのに僕の心はすっからかん
君と一緒には溢れない
一緒には溜まらない
君に溶けていってしまえたらいいのにね
僕の心はすっからかん
君すら見落とすこの僕は次は雪を待ち望む