思い描いていた未来は淀んだ色の街並みの中へ吸い込まれて消えた想像した未来への期間が近づく度に恐れたただ漠然と未来を見据えて過ごすしかなかった何もない何も考えないそうしてやり過ごすことだけを考えたでもふと我に返った時に目から零れ落ちる雫は止められなかったポツリポツリまたポツリ零れる雫だけが未来への希望『ただ少しだけ遠回りしたんだよ』って言ってくれてる気がした虚しさを越えれば無にたどり着けるかな雫を裏切りたくはないが現状は思いのほか儚い
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