詩人:†楓風† | [投票][得票][編集] |
また始まった
僕の現実逃走
誰もいない夜に
自販機で熱いコーヒーを買って
まだ夜は冷えるから
手を暖めて
もちろん誰もいない公園のベンチに座り
街灯の明かりの下
一人。
コーヒーとタバコ。
僕はいつからどこかの中年みたいになったのだろうか?
しばらく何も考えなかったら将来が少し心配になってきた
きっと…
ありきたりな会社に就職。
結婚。
子供の誕生。
マイホーム購入。
毎月ローンに追われ。
徐々に頭が寂しくなる。
娘が自分と口すら聞いてくれない。
ますます寂しくなる頭。
ローン返済。
定年退職。
老後の生活。
ガンで他界。
見えるようだ…
男なら誰でも思う…何か大きいことをしたい。
それがただの『したい』で終わることも見えてしまっている
嗚呼、僕の将来よ
どうか僕の妄想で留まってくれ。
僕がまだ将来になる前に。