詩人:†楓風† | [投票][編集] |
小さい頃のキャラメル一つは高価だった
今ではキャラメル一つ買いもしない安価
成長なんて日々してるから仕方がない
成長と言えば聞こえはいいが実際は悪い方に進んでるのかもしれない
スーツ着て意識すら途絶えてしまいそうになる程摩耗してる
朦朧が僕を包み込んだ時
掃除のおばちゃんがキャラメル一つを僕に手渡した
僕はキャラメル一つに涙が出た
今となれば何百個と買えるキャラメル
おばちゃんからもらったキャラメルはだって何百と買える内の一つ
その中の一つだっておばちゃんからもらったキャラメルは世界に一つだと思った
成長が一瞬止まってくれた気がした