詩人:風野 樹 | [投票][編集] |
そうそう簡単に思い出したくないけれども
あの頃って
こんな風に思ってたと
少しばかりの恥じらいと
ノスタルジィ
変に大人びていて
やっぱり子供な
学生時代の思い出たち
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もう一度
動かなくなった膝と足首
しっかり動かして
動くようにして
もう一度
ボール追いかけて
走りたい
走りたい
真っ白な服を
泥だらけにして
思い切り走りたい
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束ねた手紙の封を解いた
懐かしい
まだ呼んだことない手紙が一通
綺麗な文字
あの子だとすぐに気づいた
淡い恋愛だった
まだまだ子供だったことを想わせる
君も僕も成長したんだろうね
懐かしさにかられて
生徒名簿をめくった
まだ覚えている
クラスと出席番号
転居のための新しい番号のアナウンス
近くにあった手紙に走り書き
かけようかかけまいか
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指折り数えながら何年前
あの日愛し合った誰かさん
進んだ月日と刻んだ恋愛の分だけ
色褪せたみたいだね
恋して燃えた想いは誰の胸にも懐かしく
余所行きの服を着せて暖かく思い出せたら
それでいい
しっかりとさよならしよう
もう胸が痛まないように
あの日はこんな事に気付かなかった僕と
今はきっと幸せになってるあの子に
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一緒に帰ろうよ
この一言を言うのに
どれだけ苦労したことやら
想いを伝えるのも
手をつなぐ事も
ものすごく勇気が要ったあのころ
夢見るのもヘタクソだった初々しさ