詩人:浦覇 | [投票][編集] |
さよなら
さよなら
大好きな貴方
あの子の所へ
帰る貴方
私はただ
笑顔で送り出す
引き留められない
引き留めてはいけない
さよなら
さよなら
振り向かないで
余計に寂しくなるから
『貴方とこうしていられるのは今日で最後かもしれない』
いつもそう思いながら
“さよなら”と
手を振っていたことを
きっと貴方は知らない
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熱くなる
体が,心が…
貴方に触れるたびに
徐々に,確実に
また熱いのは
私だけ…
熱に蝕まれる私を
貴方はただ…
冷たい眼で
見下ろすの
覚めない熱に
魘されながら
私はポツリと呟く
『I hate you』
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追ってくる
影が 闇が…
速くなる
呼吸が 鼓動が…
止まらない
血が 恐怖が…
青 青 青
待ってくれ
少しだけでいい
せめて
紙にペンを
滑らせる間
止むことのない
青…
青 青 青
せめて
さよならを
言い終わるまで
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小さな猫は夜の散歩
暗い道路を走り抜ける
赤から青
通り抜ける鉄の風
響く金切り音
鈍い痛み
光は青なのに僕は赤
青から黄色
そして赤
繰り返される
人のルール
知らない
僕はそれを知らない
赤から青
熱が引いていく
僕の意識は
闇の中
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止まらない
震えと耳鳴り
聞こえる
声 声 声…
『罰を受けるべきだ』
『切るんだ』
『そう、その愚かな手を、口を脳を』
剃刀なんて
しゃれたもの
僕には似合わない
代わりに僕は
鏡の前で言う
『役立たず』
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罰してくれ
君を追いかける足を
君に触れる腕を
罰してくれ…
君を想う僕の心は
きっと罪になるから
ただそばに居るだけでは
おさまらない
この感情よ
あぁ僕は
なんと醜いのだろう
罰してくれ
愛をつげる
この声を
君を求める
この肌を
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雨のふる
蒸し暑い日
君にサヨナラした
君の冷たくなった手を
ただ暖めようと
握ることしかできなかった
手を握ったって
君の体温が戻らないのは
わかってるのに
『どうしたの?』
と、はにかむ君は
もういない
君の冷たい頬に
キスをしたのは
雨のふる
蒸し暑い日でした