詩人:浦覇 | [投票][編集] |
11月16日
僕の死因は
君への思いが
肺を満たし
ついには溢れて
言葉が喉につっかえた為
窒息死シマシタ
それから
この事件の容疑者は
『あなた』ではなく
臆病な
『僕』です
『僕』を窒息死させた僕は
明日
とても大きな
罰を受けるらしいのです
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1分で95回
時々100回
もしも
心臓の鼓動できる回数が
決まっているなら
1分で95回
時々110回
もしも
人間は一生で
2憶回くらいしか鼓動しないなら
私の寿命
私の時間
私の存在
1分で95回
時々120回
ねぇ、
私の……
1分で95回
時々…
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同じ失敗繰り返し
その度に
臆病になっていく
最初の頃に
有ったはずの夢が
遠くに感じて
自分は駄目な奴だって
毎日自分を責めるんだ
それが無意味だと
分かっているのに
優しい人達に甘えている
醜い自分が
嫌で嫌で
思い通りにならない
自分に苛立ち
子供みたいに泣きわめく
それがどんなに無駄な事か
分かっているのに
分かっているはずなのに
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僕がどんなに愛を囁いても
君からの返事は
帰ってこない
君の表情さえ
わからない
でも
ただ君を抱き寄せ
体温を感じるだけが
僕の幸せなんだ
君も同じ気持ちかなぁ…
ねぇ
僕の愛は伝わっていますか
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私が嬉しさの涙を流しても
貴方はそれに
気づかない
『愛している』と伝える
声は持っていないけど
貴方に抱き締められる
温もりは
私の幸せなのよ
貴方も
同じ気持ちかしら…
ねぇ
私の心は伝わっていますか
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アナタが
部屋にこもって
CDの音量を最大にしてるのは
アナタが
夜中に散歩に出掛けるのは
私に気づかれないよう
一人で
泣いているからなのよね
泣き腫らした
赤い目元
日々増えていく
アナタの腕の傷…
『お母さん、お腹空いたよ。今日のご飯なぁに?』
なんて
私にバレたくないかのように
あまりに
明るい笑顔で言うから
私は何も聞けなくなるの
『今日はアナタが好きなモノ作ろうかしら。何が食べたい?』
これが
私の精一杯です
こんな
無力な母を
許して下さい…
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私が
部屋に引きこもり
CDの音を最大にしてるのは
私が
夜中に散歩に出掛けるのは
あなたにバレないよう
一人で泣いているからなの
でもねお母さん
あなたに心配かけたくないから
『お腹空いたよ。今日のご飯なぁに?』
って笑顔で話しかけるよ
勘のいいお母さんなら
気づいているかもしれないけど
あなたには
どうすることも
出来ないよ
だから
お願い…
そっとしておいて
私は結構強い子なんだよ
またすぐに乗り越えて
いつもの私に戻れるから
だから今は……
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『またね』
と手を降り
帰っていく君の背中を
ずっと見ていた
さっきまで
君が隣にいたなんて
嘘みたいだよ
ズキン…
ズキン…
君を想うほど
胸が痛くなるから
振り返らないで
振り返らないで…
なのに
少しだけ…
振り返って欲しいんだ