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浦覇の部屋


[87] 初夏の花
詩人:浦覇 [投票][編集]


今まで必死に生き抜いて


やっと根を張り

もう一息で
この淡く柔らかい
花弁いっぱいに

夏の風を受けようと
夢見ていたのに



公園に咲いた私は
無垢で残酷な子供達によって

呆気なく
踏みにじられ
手折られていく






『そういう運命だったのだ』と


自分に言い訳して



ゆっくり
息を止めた。


2012/07/14 (Sat)

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