詩人:rei | [投票][編集] |
「ごめんね」の後にキスをして
さっきまでの喧嘩は
なかったことにしてあげる
「ありがとう」の前に抱きしめて
包み込まれる瞬間
大切にされてると
感じたいから
魔法なんだ
寂しがり屋の為に
一人じゃないことを
教えてくれる
私が生きて死ぬまで
ずっと解かずにいて欲しい
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その温もり
その優しさ
その微笑み
大好きだった
あの日までの午後
椎の木の下で
ランチを採って
白い蝶の止まる花
その側でお昼寝してた
あなたの寝顔を飽きずに見ていた
こんなに楽しい日が
いつまでも続いていくんだろうって
純粋に信じて
風が運んでくる歌に
耳を澄ました
兎はどこかに跳んで
澄んだ湖の畔で
白鳥が優雅に泳ぐ
目を閉じたら壊れそうな
余りにも美しすぎる時間が
ゆっくりと流れてく
あなたの夢の
邪魔にならないように
私はそっと寄り添った
何がいけなかったのか
戻らない時間のお話です
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いつだったんだろう
お母さんが読んで聞かせてくれたお伽話
あれはもう随分昔のことだな
物心ついた時にはもう
毎晩のように優しい声で聞かせてくれた物語
私も飽きずに
最後まで聞くのを待たずに心地好くて
眠ってしまっていたな
まるでその絵本の中の少女が
私と重なって
夢中になって
幼心ながらに
うんうん頷いていた
あの本どこに行ったかな?
絵本の中の私に
また会いたくなった
埃まみれの本棚の奥に
眠っていた少女は
変わっていなかった
大人になった私は
目が潤んだんだ
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あなたの好意が欲しくって
あなたの近くではいつも笑ってた
あなたの見えない場所では
途端に泣いてしまうくせに
本当の私を見せたくても見せられないよ
気付いてよ
こんなに弱いんだよ
こんなに好きなんだよ
あなたが楽しんでくれるならいいって
いつも笑ってた
少し幸せになれたかしら?
こんなに犠牲にして
泣いてる私はあなたの前では
我慢してるよ
たまには「偉いね」って褒めてくれたらいいのに
そうして明日も笑うのでしょう
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心の砂漠で
ずっと誰かを待ってる
ねえ私は宇宙人?
バオバブの木の下で
誰かの声を聞きながら
淋しい思いをしてきた
見えないオアシスを探して
心が渇わいて仕方なかった
見えない星を探して
心の暗闇を彷徨っていた
この地球が
なぜか異世界にすら思えて
誰にも見えない私の心
途方もなく荒涼とした砂漠
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いつになったら苦しさはなくなるのでしょう
衝動が止まらない
もしも誰も見向きもしない小さな星が
ある日突然忽然と消えてしまっても
誰も泣いたりしないでしょう
誰も探したりしないでしょう
苦しい
どうしよう
悲しい
私が消えたら
もっと優しい世界に変わるような気がした
あなたともっと
話せば良かった
あの時泣いちゃってごめんね