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reiの部屋


[67251] 地球難民。
詩人:rei [投票][編集]

必死に息もできずに
優雅さの中で
窒息を覚えた
それは豊かさのようで
確かに歪んでいた
あなたは声を殺して
悲鳴をあげていた
デパートの地下に
並んだ食品の陳列
何周廻ったのか
その数すら忘却した
地球の片隅の一風景は
余りに偏っていて
大気や水の汚染
旱魃による被害
地表の熱病
海面の上昇
貧困に喘ぐ難民
掘り尽くされる油田
使い捨ての資源
この国では
それら全て絵空事
遠い異世界
飽食と腐敗と鈍い悲哀と
権力と癒着と痛い幸福と
偽りの平和に
守られた私たち
未来が
猛然と襲い掛かる
私たちは循環する
目の前にいる
震えたあなたと
あの残酷で悲惨な写真と
重なって見えたのは
錯覚かしら?

2006/02/27 (Mon)

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