詩人:涼秋 | [投票][編集] |
一晩中泣いてあなたは目を赤く腫らしていた
それを見て僕は
胸が締め付けられた
僕じゃダメですか?
僕じゃあの人の代わりには
なれませんか?
あの人の代わりでもいい
それがどんなに虚しいかもわかってる
それでもあなたの傍に居たい
あなたの中から
あの人への想いが
消える事がなくても
たとえそれが叶わぬ恋でも
僕はあなたの傍に居たい
僕はあなたを独りになんかしない
だから僕を
傍においてくれませんか?
あなたの傍にいたい
たとえそれが
叶わぬ恋でも……………
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無くした物を探しに
独りで旅に出た
何を無くしたかも
忘れたまま
ただ何も考えずに
歩き続けた
ある時ふと気付いたんだ
僕が無くしたのは
貴方の笑顔
もう見付ける事の………
出来ないもの
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秋の涼しい陽射しの下
森の中に佇み目を閉じる
涼やかな風が吹き
穏やかな森がざわめく
色褪せた枯れ葉が
ワルツを踊り
老齢な樹々達が風の指揮のもと
演奏を奏で始める
森の生命在るもの全てが
踊り騒ぐ
森が冬の眠りにつく前の
最後のパーティー
冷たい風が吹き
次第に静かになり眠りにつく
次のパーティーは
暖かい春の陽射しの下で
新たな生命と共に踊ろう。
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水面に映る月は
儚く朧気で
風が吹くたび揺れる
だけど決して消える事は無く
そこにあり続ける
月が輝き道を照らす
だから僕は暗くても
道に迷わない
月(あなた)がいてくれるから
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夢を見た
真っ白な世界
徐々に侵食されていく世界
白から黒へ移り変わっていく
あれは夢現実じゃない
"現実じゃない"そう心に刻む
それでも僕は逃げていた
リアルな恐怖を感じたから
目の前に理解を越えた現実を突き付けられて
目をそらして現実逃避をした
そうこれは夢じゃなかった
限りなく幻想的な現実
僕の心は確実にそしてリアルに侵食されていく
光の届かない暗き奈落の底へ
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鎖に繋れた僕は
何処にも行くことが出来ない
貴方は鎖を外そうと手を差し伸ばす
でも手を掴んだ瞬間
砂のように崩れ去った
結局誰も僕の鎖を
外す事は出来なかった
最期の刻が近付く
貴方の差し出した
手の温もりを抱いて
静かに眠る
最期の刻が過ぎるまで………………………………
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人は忘れいくもの
それが大切な物でも
いつかは朧気になり儚く忘れる
どうして忘れるの?
人は思い考える
そして答えが出せぬまま
その疑問さえも忘れる
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青い大きなソラに
あざやかな虹が架る
その虹は儚く
青いソラから消え去った
あまりに儚すぎて幻に思えた
けど確に僕の瞳には
七色の残光が焼き付いている
そして僕の心にも
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雨の降るなか傘もささずに
涙流して歩く
雨の滴と涙の滴がまじりあって落ちる
雨が止むころには涙も止まる
涙渇れるまで歩き続ける
雨が涙を流してくれるから
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まるで旅をするように風に飛ばされ
飛ばされた君を僕は掴む
それを拒むように
サラサラと手からこぼれ落ちる
見えることのない時を刻む
君はその身に時の流れを感じているの?
そんな僕の疑問を嘲笑うように
君はまた風に運ばれる僕の知らない場所へ