詩人:夜深 | [投票][編集] |
柔らかく落ちた雫は
夜空の長い白雲を伝って
君の家の窓まで流れてきた
みたことのない光
真っ白、銀色 触れられない光
世界中に在るほんの少しの
希望を
君にもあげようと思って
私 夜空から精一杯かき集めてきたの
その光に包まれて
君が少しでも
今抱えてる嫌なことから立ち向かえる勇気を
今抱えてる辛いことから立ち直れる勇気を
たくさんの癒しを
感じてくれたら嬉しいなぁ
君にあげる光
その光は真実の光で 私の気持ちも映すの
伝わったらいいな
あたたかくて素敵なこの気持ち
君にはいつでも笑っていてほしいから
私は君に光を 詩(うた)を贈りつづけるよ
伝わったらいいな
あたたかくて素直なこの心
夜空、真っ白、明日へ続く
綺麗な綺麗なお星様から漏れた
私乗せた光
勇気を癒しをその光から
受け取ってくれると嬉しいなぁ
詩人:夜深 | [投票][編集] |
ひとりでね
ぽつりとね
教室にね 残ってるとき
すごく
胸が詰まって
苦しいんだ、
っていうくらいに
実は
貴方のことが。
この世界の暗いものに
押しつぶされないように
いままで頑張ってきました
この世界の明るいものに
少しでも触れてみようと
いままで頑張っていました
なんか
分からないけどあたしはもう疲れましたのよオホホホ
…ふぅ
と息が 何の変哲も無い影にかかると
背中の羽根が羽ばたこうとする
嫌だよ ねえ嫌だよ
この翼よ飛ぼうとしないでくれ
だって今飛んだら
この羽根は青嵐の中飛ばされてしまうよ
闇に向ってたくさんたくさん飛んでも
その先にはとんでもない嫌なものがあるに決ってる
微かな希望を羽根のひとつひとつに託して
また
飛ぼうと思うその心の裏側に
ぐらついて泣きそうになる
乾いた諦めかけた涙枯れた夜が広がってんの
ねえやっぱり嫌よ嫌
飛ぼうとするのやめられないのあたし
やめてよあたし やめろよお前
やめてよあたし 飛ぼうとすると崩れちゃうよ
それでもなんか
気持ちがずっとずっとずっと動いてて早くなって
飛ぼうとする
届かなくってもいい 傷ついてぼろぼろでもいい
悲しくって泣きじゃくって目を腫らす日でいいから
傷ついて傷ついてえぐられてでもいいから
飛びたい!
黒でも白でも
灰色でも晴れてても
雨でも雪でも嵐でも
どうしても光を求め続けて飛びたい
この翼が
熱い想いで焦げて錆びてもくたばってもいいから
飛びたい!
世界に渦まいている
暗くて嫌なものと明るくて好きなもの
どっちも両翼に抱えて
飛びます今飛びます飛んでみせます
しんで花実になるものか
生きて花実は咲くんだよ
さあ
この翼に有りっ丈の想いを
少しの涙と少しの闇を
かかえて
早くひとりでも飛べるようにならなきゃ
あたしの中の弱いあたしを捨てて
あたしの中の強いあたしを育てて
未来へ、
明日へ、
星がどうしようもなく輝いてきれいな夜に
飛ぼう
飛ぼう
飛ぼう
飛ぼう
途方に暮れないように声が枯れないように
歌いながら飛ぼう
飛ぶよ今から 小さな詩人は。
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さびしさと隣り合わせだね、今夜は。
大げさに寝転んだフトンがやけに冷たくて心地よい。
まどろみの中 思い出す、
君のあたたかな声が乾いた心に熱く響く。
やさしさの中に見え隠れする君の冷たいところが
このさびしい夜にぴったりと当てはまるから不思議。
光に近づいていくと透明になっていくように
君に近づくたびに心が震えてた。
たとえ、
透明になってしまっても消えたりはしないこの心。
君の声で熱く甘く響く、さびしくなったこの私。
切なくて会いたくても会えないこと、
心がすごく知っているから、
その痛い気持ちをあえて言葉にすれば。
さびしさなのかも知れない。
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バッテン雲 飛行機雲が2つ
みつけた
きれいに交わる白く伸びた2つの雲を
芽吹いた桜
みつめた 花びらが明日へ飛ぶ
きれいに交わる緑黄の葉を
風がそよいで
小さな窓のそばにいる君も
この景色をみているのかな
おなじ空気を吸って おなじ建物の中にいるからこそ
出会える不思議
おなじ空気を吸って おなじ建物の中にいるのに
出会えない不思議
陽射しがあかるく輝く
瞳に映るやさしい光
バッテン雲 芽吹いた桜
風に乗り 風に舞う
空の世界を あの遠い雲を深く見上げ
このガラス窓の向こうに
広がっていく 透き通る星
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雨降る空 曇り空
降りしきる雨の中
君は傘を差してた
私は水色折りたたみ
雨や涙と同じ色
降りかかる雨粒 遠くの雷鳴 近くの雨音
君を見つけただけで嬉しい
さあ雷よ この想いを乗せて!
その力強い光で
灰色の雲を照らして
「私はここにいる」って
「愛してる」って
すぐそばにいる君に伝えて
雷のゴロゴロや
眩しいほどの稲光はすべて
私の想いの強さなの
ゴロゴロと音を立て キラキラ光る
君への心がたまらなく 止まれなくて
春雷 花散る道を
雷 風 通り抜けていく 物凄い速さで
爆音が君のすぐそばで鳴り響いたなら
それは私の心です
爆風が君のすぐそばで吹き荒んだなら
それは私の心です
驚かないように
吹き飛ばされないように
耳栓つめて電柱のそばにでも立っておいたら?
降りかかる桜粒 近くの雷鳴 遠くの君
君を見つけただけで嬉しい
さあ雷よ この想いを乗せて!
その力強い光で
灰色の雲を照らして
「私はここにいる」って
「愛してる」って
すぐそばにいる君に伝えて
土砂降りの雨で決して乾かない
鳴り響く春雷で決して途切れない
さあ雷よ この想いを乗せて
君に伝えて!
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青い夜と白い桜
月夜に照るほの白さ
闇夜に浮かぶ切なさ
ひとりぼっち
どこかへ出かけたい
暗い道をバイクで駆けてくの
暗い道を 暗い道を ひとりで
そしたらあたし
闇に飲み込まれて 溺れて
行き着いた先は ネバーランド
妖精のしっぽを掴んで
乱暴に金粉をふりかけたなら
あたし 月夜に舞う羽を持つ
でもそれは夢の中だけなの
貴方を想うその気持ちだけで
夢の中 どこだっていける
飛び回って 風に触れて 空に手を振って
ついに着いた貴方の家の屋根
ちょっと背伸びして よじのぼってみる
綺麗な満月 蜂蜜色のまんまる笑顔
世界中で貴方だけそばにいてほしくて
手を伸ばしたあたしは
強風に吹き飛ばされた
目の前の甘い光に手を伸ばしたうかつな馬鹿な子
ときめく夜空 飛び回るのも
目覚まし時計が鳴れば終わるの
舞踏会で真夜中の鐘が鳴ったみたいに
「ぱちん」 現実に戻される
貴方だけ想っていたい 貴方だけ
あたしの夢はいつだって幸せだけど
あたしの現実はいつも幸せとは限らない
この薄暗い空 雲をかき分けて
飛んでいきたいな 貴方のもとへ
心を通わせればきっと
貴方とあたしは繋がる
明日に 未来に 繋がっていくの
あたし 妖精ドリーマー
小さな羽で向かい風でも
小さな声で遠い世界でも
貴方を呼んで 貴方のもとへすぐ行ける…
ような気がしてしまうの
現実は甘くないってこと とっくに知ってるのに
あたし 妖精ドリーマー
青い夜と白い桜
今夜の白い花弁は
貴方の頬に似てる
朝日の白い光は
あたしをずっとみちびく
あたし 妖精ドリーマー
明日へと 小さな羽で
未来へと 小さな羽で
突き進むの
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満たされない愛なんて、
どっかに消えてなくなっちまえバーカ。
呟いたとしてもそこには、
空白、 虚無、 のこるだけ。
私が君の心を読めたらいいのにな。
日に日に焦げるこの想いが、
どうか君に伝わるように。
青色の憂鬱…赤色の快楽…
黄色い満月…禁欲の三日月…
お願い私をみてよ、
君も、
私が君を探すように、 私が君を求めるように、
そうしてよ。
星空ながれぼし。
言いかけたお願いは、サクランボみたいにすぼめた
唇にぶつかって途切れたの。
満たされない愛なんて、
哀しいじゃない。
泣けて泣けて疲れた。
愛情振りまくって見返り求めるのが好き、で
愛情を分け合いまくって見返り求めないのが愛してる、でしょ。そうでしょ。
お願いちゃんと見て。
私はここにいる。
私はここに。
私は君をいつも見てるのに、気づかれないの。
気づかれない恋なんて、
満たされない愛なんて。
捨てようとしてとめられた。
かすれた声で放課後の青が言うの。
「まちがってる」って。
青に溶ける放課後。
青く溶けるこころ。
青くしみる真夜中の片想い。
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世界が染まる
春色に染まる
あたらしい気持ち抱えて
あたらしい自分掲げて
一歩 進み出た
ほんとは怖いけど
私が決めたこの道は
夜になるときっと星が綺麗
友達に久しぶりに会えた
「元気してた?」って言うあの子の第一声
「もちろん」 答えた胸が痛む
ほんとはこの春を
迎えてしまうのが怖かった
次に進んでしまうと出口が見えなくなりそうで
泣きそうなほど怖かった
夜風に吹かれて進み出たの
この道
ひとりだからさびしいけど
ひとりだからこそ進める道
一歩 また一歩踏み出すと
そこには
色とりどりの春がいる
青いまっすぐ空
青い胸をはずませて
青い若葉が風に揺れる
赤く染まるへびイチゴ
赤く燃える明日へのともしび
赤く光る夕日
水色の涙や
悲しみこぼれる灰の雲なんて
今は忘れて
ひろがる命の輝きを
身体の中 精一杯吸い込もう
素直に
素敵に
素晴らしい人生を進めるような
完璧人間なんていないよ
憧れるよりも嫉妬するよりも
もっともっと自分を輝かすことができるはず
いつの間にか 走り出した
春色に染まる世界のたったひとつの時間
この時間はきっとすぐに
桜みたいに散ってしまう 消えてしまう
この時間が散る前に 消える前に
自分を限界まで輝かせてみよう
あの銀の星みたいに あの金の蛍みたいに
自分自身燃やして 輝かせよう この道
そう思えば
この時間の自分や君が愛おしい
君に会えてよかった、と思う私は
今ここにしかいない
理想見つめて 理想高めて
まっすぐ夜空に咲かせよう
私の時間を
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綺麗な青に染まるたそがれ
またねって言っておわかれ
また明日会おう
星がきらきら 何度も光って
ほんの少しの勇気が湧いた
涙をこらえて
あの歌を口ずさむ
目を閉じればすぐに
あなたに会える
綺麗な藍に染まる夜明け
おはようって言ってはじまる
思いやりからはじまる今日
太陽ぎらぎら 熱いくらいのひかり
ほんの少し元気が出た
どんなときでも
朝日はのぼるからって
星の瞳に綺麗なキスして
またねって言っておわかれ
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澄んだ夜空に
銀星ぽつり ひとつ
明日からまたはじまる「今日」が
また怖くなったよ
明日も君に会えるかな
今日は嫌
明日の今日も嫌
期待しすぎると裏切られる
それが分かってて 明日に期待する
よし
変えてやろう
明日が素敵に輝けるように
明日が「今日」になるまえに
精一杯 やろう
銀星が君の家の屋根におちるよ
この音は
私の 君を思ってる音だよ
どう?
少しうるさいでしょう
でも
少しうるさいくらいのほうが
元気になれるでしょう
澄んだ心の奥に
君の光が明日から差し込むことに
感謝するよ 嬉しいよ
今日の暗闇から颯爽と駆けて
眩しいくらいの明日に向かって
飛んでやる やってやる
だから小さな銀星
見ていてね 私の
孤独から抜け出すつもりのちっぽけな勇気を
ボンクラで悲しくなっちゃうほどの
私自身だけど
恋することで強くなれる気がするの
さあ
飛んでいこう
小さな銀星が照らす きらめく明日へ