詩人:夜深 | [投票][得票][編集] |
さっきまで凍えてた世界が
朝になったら 熱く燃えてゆくの
太陽が 月の頬にキスをしたの
炎のように熱く甘く響く
この気持ちの奥底には
冷たい凍える海が拡がっている
"孤独"や"笑顔"の宝石を
綺麗な尾ひれ揺らして 人魚たちが守ってる
火花が飛び散るように
勢いをつけて走り出す この記憶には
君しかいない 君しか必要はない
君と二人で乗っている 鈍い色のバイク
光が反射して 小さく銀星が現れる
この道の向こうには 海が拡がってるの
"孤独"や"笑顔"の宝石や
"狂愛"や"共愛"の波が
勢いよく押し寄せてきて
私たちを包み込む
その波はいつしか
月明かりに輝いて
朝まで君と一緒にいたいと
消えそうな涙に願った
目をとじて 君と手をつないで
深く愛を知って 深く眠りについた
…朝になって
さっきまで千切れてた世界が
君と一緒にいれば パズルのようにはまってゆくの
私が 誰かの頬にキスをしたの
海の香りを瞳にまとって
また 君と走り出したの
今、あの夜はどこか遠くに
行ってしまったけれど
私は君をこんなに近くに感じてるから
寂しくはない 悲しくはない
傷つきやすい満ちた
君の愛の果てには
あの夜の海の香りと
真っ白に染まる朝と夜の境界があるだけ