ホーム > 詩人の部屋 > 夜深の部屋 > 熱く響く

夜深の部屋


[8] 熱く響く
詩人:夜深 [投票][編集]


さびしさと隣り合わせだね、今夜は。

大げさに寝転んだフトンがやけに冷たくて心地よい。
まどろみの中 思い出す、
君のあたたかな声が乾いた心に熱く響く。

やさしさの中に見え隠れする君の冷たいところが
このさびしい夜にぴったりと当てはまるから不思議。

光に近づいていくと透明になっていくように
君に近づくたびに心が震えてた。

たとえ、
透明になってしまっても消えたりはしないこの心。
君の声で熱く甘く響く、さびしくなったこの私。

切なくて会いたくても会えないこと、
心がすごく知っているから、
その痛い気持ちをあえて言葉にすれば。

さびしさなのかも知れない。

2011/05/01 (Sun)

前頁] [夜深の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -