詩人:ミチル | [投票][編集] |
僕は知らなかった
こんな空があったなんて
高層ビルの飛行機の赤点灯
に見とれていたから
星って存在
も忘れてしまうような
色のない空
まるで絵の具を落とすために
くすませた水のような色だ
グレー?じゃなくてネズミ色
そこに人工光があって
そう、星なんて存在も忘れてしまう
僕は小学生の時、絵の具でくすんだ水
を背景に使うことを誰かに教えていた
先生とその時のことを思い出した
時に、絵の背景にはいいかも知れない
でも、僕はあの空は嫌いだ
飛行機の光と高層ビルの赤点灯だけが
僕を僕の世界に連れていってくれる
あんな、空があったなんて
僕は知らなかった