ホーム > 詩人の部屋 > ミチルの部屋 > ある話2

ミチルの部屋


[33] ある話2
詩人:ミチル [投票][編集]

やがて戦火はやってきて

娘は必死に逃れて
生き延びた

ご近所を大切にする風習を
老いた今もつらぬき通し
いつも近所に恵まれる


やがて戦後がやってきて

幼な子の命は危うくなって
必死に求めた梅干を

命とりとめし幼な子は
やがて多くの人に慕われた

世代は続いてゆくのです

2004/12/17 (Fri)

前頁] [ミチルの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -