ホーム > 詩人の部屋 > 慎也の部屋 > 静寂の日常

慎也の部屋


[109] 静寂の日常
詩人:慎也 [投票][編集]

なおも癒されない心の前に
劇的な変化を望めない
覚束ない
覆す言葉など見つからない

横に生きる歯車の一部だから
縦の恐怖から抜け出せない


成り行きの生ぬるい風が

ゆるい、ゆるい

ゆるいよ



狭くて尖った街に生きて
輝く意味も埋もれて台無しだ


はやく


はやく本当の日常で出迎えてくれよ
僕らの本音は僕らの前を通過するだけ





日常という名の怪物を
日常の詰まらない仕事に付いて回る僕らは知る





寄り道の偶然

偶然、偶然

その価値を知らない



切なさを重宝するよ



飛び出せよ、

ちょっと前には、当たり前ではなかった、

昨日の日常に無かったアイデアよ





成り行きの生ぬるい風が

ゆるい、ゆるい

ゆるいよ



2011/08/07 (Sun)

前頁] [慎也の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -