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慎也の部屋


[56] ロボット革命
詩人:慎也 [投票][編集]

翠の龍の如く正しく泛ぶ
オーロラの棚引く夜

闇に吹き荒れる疾風の如く躍り出た赤い鷹
鷲掴みにしたのなら
そこでエレキテルは暴れだす
生み出たものスベテ
真実に変わり果てる
そう虚構さえもスベテ

うそは無論
真実さえもスベテ
闇に惹かれそして
迷い込んで来る
故に美化された過去は騙りだす

蠢く血汐を例にあげると自ずと見えてくる

世界を疑うその心
それを奪おうとする鷹の爪
それが最期の妙薬だった事
そんな事も知らず
毒薬だと勘違い

今日も明日も笑い焦がして誤魔化す

他の心臓を濫用する程の
愚かな技量をも持たず
己を動かすのは自分だけではないと謂う

此処まであがって来れたなら

ようやく病院の中だったという事実に気付けたのではなかろうか

もしもその境地に達しているのならば問題はない

心配無用そのうちにエレキテルの音色は変貌を遂げる

その内に昇降機のスイッチ斬って墜とせばいいってだけの話だ

曖昧な心理を信じる事なく済む

完璧な人生を歩む事なく棲む


2010/03/29 (Mon)

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