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[3] お話屋1:『平等』
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いらっしゃい
お、お客さん、初めてだね。お話屋へようこそ。
あぁ、お話屋といっても、金は取らんよ。俺はただ、お客さんから注文されたテーマに沿って話をするだけさ。
さて、お前さんはなんの話がいいんだい?

・・・ふむ、平等についてか・・・。
ん〜・・・・
そいじゃあまず、お前さんが考える『平等』って、例えばどんなことだい?

・・・皆同じ人間だから仲良くしろ・・・・あぁ、アメリカの黒人差別みたいなもんか。
でもよ、・・・っと、言い忘れたな。
ここで俺が言うことは、あくまで俺の考えだ。お前さんに押し付けるわけじゃない。いいな?

んでよ、・・・なんだったっけ。あぁ、皆同じ人間だからってやつか。
でもよ、例えば俺とお前さんだったら、同じに見えるか?違うだろ?
いやだってよ、俺ぁヒゲ生えてるしよ。髪もボーボーだし。
・・・屁理屈じゃねぇよ。黒人差別だって、そんな理由だろ?黒いから、つまり自分と違うからだ。
あれはよ、同じだって言われるから否定すんだろ?「俺とあいつが同じなわけない」ってよ。だぁーら、同じだって言わなきゃ、黒人だからっていう犯罪は起こらねぇだろ。

じゃあどうするってか?決まってるだろ。差別すんだよ。
あぁ、そういう意味じゃなくてな、一回、「違う」って言っちまうんだよ。
要は「違うんだから受け入れろ」ってことだよ。

・・・お前さん、自分は差別しないと思ってるか?
じゃあよ、車椅子に乗るほどの身体障害者が、「自分の足でサッカーをしたい」って言ったらどうするよ?
・・・止めるよな。それが普通だよ。
差別じゃん。
な?誰だって差別はするもんなんだよ。
動物にだって差別してんだろ?まぁ最近は犬用の服やらなにやら出てるけどよ。大体は全然待遇が違うんだよ。

だぁーら、俺が言いたいのはだな、要するに、差別なくして平等は訪れないってことだな。いや、矛盾してっかもしれんけどそうなんだよ。みんな違うんだから、それを受け入れる。そこから、真の平等が生まれる、みたいなな。それこそ、金子みすゞの「みんなちがって、みんないい」だよ。

ま、どう感じるかは、お前さんしだい。

・・・ここまで聞いたところで、もう一度聞こうか。
お前さんにとって平等ってなんだ?

2005/12/01 (Thu)

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