僕のコトバは、重く、それでいて、薄っぺらく聞こえるんだ。あなたに伝えたい言葉は、どうしてもきれいごとに聞こえちゃって、話す言葉を見失った。もし、百パーセントの想いが届く言葉があれば、こんなに苦しむコトもないだろう?間違っても君を傷つけやしないだろう?俺なんかが発した言葉じゃ、君を救えないし。救う自信もない。そんな俺はただ指をくわえて、事の行く末を見守るしかないのか。
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