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太一の部屋


[32] 泣かぬ蛍
詩人:太一 [投票][編集]



君はひっそりと涙を流す

声もあげず

ただ水滴が頬を伝わる


「ちょっとだけだよ。辛いのは」

そう言って目を濡らす君の隣で


恋するおんなの涙は何時だって美しいと思う僕




「恋に焦がれて泣く蝉よりも
泣かぬ蛍が身を焦がす」

なんて良く謂ったものだ

2009/02/25 (Wed)

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