詩人:アイカ | [投票][編集] |
廊下を歩いたら
皆が私を避けました
陰でコソコソ
笑っているようでした
その感じがどうにも
居心地悪く…
昨日まで
仲良しだった
えっちゃんは
私と目も合わせなくなりました。
だから
だから
トイレで
煙を作りました。
だから
だから
屋上で
一日中眠りました。
だから
だから
頭を金にして、
幻覚を見る薬を
毎日食べました。
視線の定まらない
私を見て
女が一人
怒鳴っていました。
涙を流す気力もなく
声などとうに忘れ
手と足は
昨日千切れました
誰か
助けて、助けて
ここに居るよ
私はここに……
十四才の春
世間が私に
背を向けた日
明日が来るのが
嫌になった日