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アイカの部屋


[181] 今日この頃
詩人:アイカ [投票][編集]

行く宛もなくて
一人煙草をふかして

虚ろに
夜の街を見てた

遠くから
ドラムロールが
聞こえるけど

踊り狂うには
酸素が
あまりにも
足りなすぎる

俺と話したい?

唐突に
そう聞いてきた
野郎が居た

別に

そう答えたら
汚い歯で
苦そうに笑った

その髪の毛は
どうなってるのさ?

その眉毛は?

アンタは
何処からきたの?

聞いてみたかった

まあ口から出すのは
辞めたけど

目と目が合って
トイレの中

無言で繋がるまで
そう時間は
いらなかった

愛がない
そんな行為なら
何度でも

この体は
できるだけ早めに
壊したいから

夢のない
そんな話なら
いくらでも

この頭を
できるだけ早めに
溶かしたいから


どうせ
最後は一人で
死ぬのですから

それが
遅くても早くても
いいんじゃないの

そんな事思う
今日この頃

2004/03/16 (Tue)

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