詩人:アイカ | [投票][編集] |
あの日黙って
この目を
もぎ取ったら
貴女は
私に分からないように
泣いてくれた
この体は
誰に対しても
迷惑なだけだと
思っていたから
片割れなのではないかと思う
そう言ってくれた
貴女が
綺麗過ぎて
汚すぎる
自分の愚かさが
心底嫌になったよ
気づいた事
ありすぎて
うまく一つに
まとめられない
それでも
拙い言葉を
どうにか伝えたくて
悲しい。に
気づいてくれて
有り難う
私がもぎとった
目の奥に
深く絡まった
黒く細い無数の糸は
全身に伸びて
私を縛り付けたまま
それでもどうにか
動こうと
もがくのは
この声が
届くといいと
目のない顔で
思うから
貴女は変わらず
綺麗な顔で
笑ってくれるかしら
寂しい。に
気づいてくれて
ありがとう
きっと
あの言葉がなければ
あのまま私
消えていたと思う