ホーム > 詩人の部屋 > アイカの部屋 > その結末

アイカの部屋


[218] その結末
詩人:アイカ [投票][編集]

やっぱり
やっぱり
取り残された

新しいものが
やたら始まって
目の前を
通り過ぎて

速度が早すぎて
ついていけなくなるから

いっそ
その前に
このまま海の下

足枷をつけて
沈めて欲しい

海の下にも
悲しい事しか
ないのなら

いっそ
この部屋で
消えてしまいたい

少しの希望が
見えたなら
その光を掴んで
離さないのに

少しの明日が
見えたなら
真夜中に
泣くことも
ありはしないのに

立ちすくむ
明日が見えない

しゃがみこむ
あさっても見えない

私は私を愛せない
歪んだ自己愛

その結末さ

2004/04/19 (Mon)

前頁] [アイカの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -