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哀華の部屋  〜 投稿順表示 〜


[201] 不幸の代名詞
詩人:哀華 [投票][編集]

泣けない夜
死んでいく脳細胞

いつの間にか
動けなくて
私の右手も
腫れぼったく
泣いていて

死にたいなら
死んでもいいよ。

君が望まないなら
助けてなんて
あげないから

泣き真似て
不幸の代名詞ぶりっこ

私はさ
アンタを
守りたかった

ただそんなけだよ

愛してるなんて
言わないで
思ってもないくせに

2005/06/27 (Mon)

[202] 握手をしたい
詩人:哀華 [投票][編集]

また一枚
薄い布を作って
悲しい所を包んだ

憎たらしい
言葉なんかを
吐き出させないために
根本から縛った

何処へ行って
何をしていたなら
私は私に
食べられずに
済むんだろう

いったいこの先
この体は
どんな風に
朽ちていくのか

言葉を吐きたい
握手をしたい
君の大事な思想を
教えてよ

どんなに
汚くたっていいさ
どんなに
悲しくたっていいさ

握手をしたい

ほら
今だよ

冷たい両手を
出してみて。

2005/06/27 (Mon)

[203] 心境
詩人:哀華 [投票][編集]

なくし物さえ
分からずに
一人で膝を抱えて泣く夜なんかに

歌いたい歌だとか
悲しい詩だとか
思い浮かんだ
試しがなくて
私は一人なのかと問えば
まんざら一人だなんて
言い切れなくて

空はあんなに
遠いけれど
飛ぶ事なんて
たぶん出来ないからさ

生きたくないし
逝きたくないし
息たくなんてないよ

出来るならば
クーラーなんかをまた掃除してさ
その排水管に入り込んで
掃除後の汚水なんかと一緒に
蒸発してさ
消えちゃえたらなんて
思うけど

水蒸気も楽じゃなさそう

温度なんかに
まくし立てられて
ころころ姿を変えなきゃならないなんて
まっぴらごめんだ

どんな気分?
聞かれたって困るだけだよ

犬は自由に走れるのに
なんで私たちに
それができないんだろうね

2005/06/29 (Wed)

[204] あと4日
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思えば遠くへ
来たもんだ。
あとは4日
がんばるだけさ

思った以上に
楽になる
本当に
もうなんでも
いいじゃないか

部屋が汚くたって
すっぴんだって
ジャージだって
かまやしないよ

思った以上に
楽になるさ
あと4日
あと4日

2005/06/29 (Wed)

[205] 憧れたもの
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私の言葉は
君の頭の許容範囲を超えてしまって
狙い通りに
去っていく様な
素振りを見せてくれた

なんて純粋な子

離れなければさ
私の味わった
あの苦痛に満ちた
日常を
あの子にも
味合わせてしまうような
そんな気がしてさ

ごめんね
辛かったね

大丈夫
君は生きていけるよ

きっと
強さを装わなくてもいいほどに
素直だから。

もっと
もっと
拒絶して

初めから
なかったことに
してしまった方が
幾分か楽だよ

ごめんね
卑怯なやり方

最初から
去っていくつもりなら
君には近づかなかった方が
よかったのかな

やっぱりね
私は最低な
私のままで
居なきゃいけない

憧れたもの
空になること

憧れたもの
綺麗に死ぬこと

憧れたもの
幸せな自分

この手紙のような詩に
載せたら
君には半分くらい
伝わるかもね

ごめんね
卑怯な死に方

誰の記憶にも
鮮烈に残らぬように
したかった

ごめんね
ごめんね

2005/07/02 (Sat)

[206] 方法的な自殺
詩人:哀華 [投票][編集]

一昨日の誓い
早くも破れ
玉葱味の空気に
なんだか
吐き気ばかりな夜で

死にたかったら
死んでよなんて
君に言われたら
もう正直に
死ぬしかない

足掻いたって
ダメだよ
私は
今日、今、この時に

飲まれて
消えちゃうって
決まったんだから

そうだよ
苦しかったのって
なんでだか分かる?

私のせいだよ

どんなけ飲めば
逝けるだろう
お酒と一緒に
約8時間

どんなけ切れば
逝けるだろう
お風呂に付けて
約2リットル

いっそ垂らした
紐なんかに
体を委ねてさ
物の10分で
上手に逝けるさ

上手に逝けるさ

1人で
1人で
独りでに

2005/07/05 (Tue)

[207] 悪う婆努う頭
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蚊に刺されて
生きていたと実感
酒臭い
昨日の出来事。

そうだよ
ほんの五年前からの
出来心です

ヨーグルトに
混ぜては
みたものの
飲み込みきれずに
死体化

カルーアコークと
一緒に
壊れてった思考

がんばって
がんばらなきゃ

皆が望む程度の
良い人間に
ならなきゃだから

頭痛薬もさ
安定剤もさ
どことなく
治療目的な言い訳で

よしよし
シナプスを壊して
腎細胞も切り刻んで

超自然的に
眠って
逝こうじゃないか

壊れてる?
うん。多分ね。
それでいいのさ

結果的には

イカれてる?
そう。多分ね。
これでいいのさ

結果的には

2005/07/06 (Wed)

[208] 水滴の跡
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叫びはまるで
雨のようで
日差しは微かな
願いのようで

目を閉じる
一人でも
息が出来ると
言い聞かせて

どこで何を
してたのなんて
聞かないで欲しい

長いその指で
永遠など
もう願わないで

ここは
不確かな世界だから

叫びはまるで
雨のようで
日差しは微かな
音のようで

うねっていくのは
髪の内側に
こもる熱で

溢れ出すもの
悲しさに変えて
微笑んでいた
辛くとも

繋がれた時
君は青く冷たい
海の中で
ひたすらに

寂しがって

苦しがって

形の変わった顔で
私を呼んだ。

紫の頬は
最後を思わせて
泣きながら
すがりつく手を
ただ冷やしただけ

いつの間にか
夕立。
あの日と同じように
言葉を濡らして

君を思い出させる

最後は
煙と同じ

空へ上って

二度と戻らぬ
水滴の跡

2005/07/10 (Sun)

[209] 追憶の夜
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掲げた炎の奥
夢に見た風
私の目を潰した光

頭を抱え込んで
崩れ落ちた
膝をついて
思ったのは
幼き頃のあの記憶

澱んだ部屋に
少しの涙

夢に見た風

頭を吹き抜けて
私を撃ち殺して
消し去る

暗闇から
その中の茶色い
湿気を吸い込んで
明日など
思うこともないほどに

泣かせてよ

錆落ちた鍵
虚ろに
見つめる犬のような
この目

泣かせてよ

全部捨ててしまおう

追憶が降る
こんな夜には

夢の路が歪む
こんな夜には

酷く、酷く
こんな夜には

私の中を感じるんだ
こんな夜には

2005/07/10 (Sun)

[210] 何故だ
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自分で抱き締めて
壊れながら
糸は絡まり続ける

泣きたい夜は
数知れずで

あの頃
私の頭の中に
あったのは
いくつもの
"死にたい"だったと

今吐き出しはじめ
眠ることなど
できるわけもなく

君の目を睨んで
泣きじゃくり

あの女を恨んで
こう吐いてやるのさ

何故産んだ
何故産んだ

私など

何故抱いた
何故抱いた

私など

今度身篭ったなら
産むまえに

殺してくれ

頼むから

殺してくれ

2005/07/12 (Tue)
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