詩人:哀華 | [投票][編集] |
一人になりたいのなら
一人になれば
いいじゃないか
関係するものを
すべて断ち切って
一人で生きて
もしくは知らない所に
消えて行ってよ
オンザ・ロックの
ベルモットの向こう
グラスの底には
息苦しい言い訳と
冷たく暗い夜の
嫌がらせにも似た
そんな空気
置き去りにされて
いつしか
明かりも消えてく
この街の
片隅。
一頻り泣けば
いったい誰が
抱きしめてくれますか
一頻り泣けば
いったい誰が
見つけてくれますか
どんなに頑張ったって
最後はアザだらけじゃないか
見てみろよこの腕
惨めすぎて
笑えてくるだろう
中身は空洞
張りぼての皮膚
神経も
感情も
もう
何も、何も、
ないよ
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曇っていた
視界さえ
壊れかけの
テレビの中の点滅
虚しく回ってる
まるで右足のない
バレリーナみたい
いつかみたいに
抱き合って
眠りたい
叶わない程に
悲しすぎて
私の右足も
多分もう腐ってる
引きずって
歩いても
上手く隠せない
暮れていく
紅茶みたいな色の
太陽の泣き顔
私に語りかけて
救ってよ
私に話しかけて
抱きしめてよ
音を立てて鳴く体
痛い
喧噪の中
朦朧とした意識で
ふらつきながら
ふらつきながら
引きずりながら
引きずりながら
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塗れた頭に
こびり付いた
トイレットペーパー
残像のままに
沈まない太陽に
雨傘を開いて
馬鹿やろうと
叫ぶ
ほんとにさ
その小さな種から
花が咲くと
言われたとしたなら
君は信じて
金を払うんだろう
そして馬鹿丁寧に
種を蒔いて
花が咲いたら
喜ぶのか?
聞いてるんだ
こっちを見ろよ
脳味噌でもぶちまけてやるか?
そしたら
こっちを見るのかい
見てくれるのかい
そうだここは、
この世の果てて
この世は果てで
果てもなく
抱き合って
一つになろうか…
私には
なにがなんだか
頭が沸騰して
わからいけれど
私たち、今、
言葉の果て
ここに来て
音もない世界で
抱き合おうか
これでいいんだ
音もない世界で…
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夢は夢として
儚くも小さきものも
叶えられると
信じてた
だってここから
抜け出せば
きっと
自由に、自由に
飛べるはずなんだ。
君はやり方を
知ってるって
話だけど?
どんなだっけ
覚えてないよ
ジャニスみたいに
歌えたら
ジャニスみたいに
歌えたら
何か正しいかなんて
すぐにわかりそうなのに…
そうさBaby
目を閉じかかれば
彼女が
歌ってるよ
生きるのは
悲しいって
歌ってるよ
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奴らまた
ずる賢さを増して
私なんかは
穏やかな朝を
待ってるだけの
臆病者さ
この世界の終わり
多分近いうち
笑い話に
なるだろうね
ならば出来るだけ
ふつうに生きてこう
誰にも
見つからないように
暗い暗いよるの隅で
君はそこで
わらってて
私はそこで
ないてるんだ
愛とかね
どうせ
どうせ
消えますから
それでも
それでも
生きるなら
ご勝手に
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水色
コートニー
這いつくばって
泥だらけの
世界を見た
夢色
ティーナ
転げ回って
焦げた世界を見た
足下を見て見ろよ
だんだん
沈んでいくだろう
君の見ていた
幻想は
儚くも散り
鳴きながら
とばされたんだよ
愛してる
その響きだけ
悲しく揺れる
キーホルダーみたく
滲んでしまうね
頭からつま先までも
疑ってしまうね
この世界も
この存在も
振れる感情メーター
鳴きながら
叫ぶ
馬鹿やろう
いつまでたっても
苦しいままじゃないか