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哀華の部屋


[172] 一部分
詩人:哀華 [投票][編集]

抜け落ちてしまった
歯とか

焼いてしまった
頭皮とか

再生できない
何かを

出来るだけ
見ないように
生きてきて

狂っていた
一言で片付ければ
そんな程度の
出来事

すんなりと
認められぬ
私と私の中身とか

行かないでと
すがりつく
この腕だとか

どうしようもない
この存在だとか

全部
全部
間違いで

逃げていた私を
貴女が
受け止めてくれるのか
少しでも
認めてくれるのか

そんな事が
常に不安で
たまらなくて

一部です
間違いでも

まず
私は私を
認めなければ

愛することは
そこから
始まるのだから

2005/05/11 (Wed)

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