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哀華の部屋


[191] その声は
詩人:哀華 [投票][編集]

あの日あの瞬間に
私など
一人きりで
死んだら
良かったのにね

産まれた日に
悲しくて
泣いたけれど
今は本当は何が
悲しいのか

よく分からないんだ

翼もきっと
生えなかったし
羽ばたくのも
不可能と
分かっていたりして

ただね
小さな
小さな幸せが
そこにあって
永久不変だとしたなら

私は
何も見えなくなることも
無かったのにね


悲しいね
風に解けた
夢のような声

大嫌いだよ
その声は

2005/06/10 (Fri)

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