詩人:哀華 | [投票][編集] |
叫びはまるで
雨のようで
日差しは微かな
願いのようで
目を閉じる
一人でも
息が出来ると
言い聞かせて
どこで何を
してたのなんて
聞かないで欲しい
長いその指で
永遠など
もう願わないで
ここは
不確かな世界だから
叫びはまるで
雨のようで
日差しは微かな
音のようで
うねっていくのは
髪の内側に
こもる熱で
溢れ出すもの
悲しさに変えて
微笑んでいた
辛くとも
繋がれた時
君は青く冷たい
海の中で
ひたすらに
寂しがって
苦しがって
形の変わった顔で
私を呼んだ。
紫の頬は
最後を思わせて
泣きながら
すがりつく手を
ただ冷やしただけ
いつの間にか
夕立。
あの日と同じように
言葉を濡らして
君を思い出させる
最後は
煙と同じ
空へ上って
二度と戻らぬ
水滴の跡