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哀華の部屋


[62] 共感という軽蔑
詩人:哀華 [投票][編集]

殴られて育った
アタシと
いつの間にか
捨てられた
アンタ

闇にまぎれて
二人寄り添い
泣いていた日

自分の位置さえ
分からなかったね

霞んだ瞳も
血の流れた指も

小さな笑みで
幸せなど
夢見ていた日

内側が膿んで
別々になった
体半分

四肢の温度など
もう忘れました

助けてください
そう叫んでいた日

見つけてください
そう叫んでいた日

誰も何も
発しはしないのさ

泣き叫び
痛いのだと
伝えても

誰も何も
思いはしないのさ

大変だね
それで終わるだけ

可哀想だねって
それで終わるだけ

2004/08/18 (Wed)

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