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哀華の部屋


[76] イナオリ
詩人:哀華 [投票][編集]

声の限り
音を紡いだ

自分の存在を
主張しながら
ここに居ることを
書き留めて

風変わりの
化粧に
破裂しかけた
シャツを着て

貴方の右手が
弦を弾く度
私が完成されていく

繋がった今と
指の折れる音

トイレットペーパーの様な
毎日を
特別にしてくれたのは
紛れもない
貴方でした。

うつむいて
水たまりに
浸かっていて

道を間違えて
罪に食べられてもなお

存在を主張して
ここに居る

私は
ここに居るんだと

2004/10/10 (Sun)

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